この記事は、宇治橋通り商店街をめぐる全3部構成のシリーズのうちの【前編】です。
【後編】・【番外編】では実際に訪れた店舗や食べ歩きの様子をご紹介していますので、ぜひあわせてご覧くださいね!
宇治橋通り商店街ってどんな場所?
京都・宇治にある「宇治橋通り商店街」は、観光と地元の暮らしがちょうどよく交わる、ちょっと特別な商店街。
観光地らしい華やかさと、昔ながらの個人店の温かさが同居していて、子連れでも安心してゆったりと歩ける、私のお気に入りの場所です。
子連れママが選んだ!おすすめグルメ5選
【1】モグモグベーカリー(ベーカリータマキ)
お茶の名産地・宇治ならではの抹茶スイーツはもちろん、お惣菜屋さんやベーカリー、コロッケ屋さんまで並び、まさに食べ歩きが楽しい商店街。
今回は、1歳3ヶ月の娘と一緒に、5軒のお店を回ってみました。




モグモグベーカリーは、あの有名な「たま木亭」のお父さんが昭和52年にオープンされました。
子どもと一緒に食べたいことを伝えると、
「保存料、添加物は一切不使用。卵はデニッシュ食パン以外一切不使用なので、安心して食べてもらえるよ」と教えてもらいました。
アトピーやアレルギーのある方でも、おいしく食べてもらえるよう配慮された、みんなに優しいパン屋さんです。
数々の抹茶パン、総菜系やサンドウィッチまでたくさんのパンが並ぶ中、今回は以下の4つを購入。
- 茶壺(看板商品)
- バナナデニッシュ
- きのこチーズパン
- マロンデニッシュ




抹茶パンの中でもイチオシは「茶壺」。
メディアでよく紹介されているので、一度は買わなければと思っていました。
外はメロンパンのような抹茶のクッキー生地でしっとり系、でもザクッと楽しい食感。
中は抹茶のとろ~っとした抹茶の羽二重餅に抹茶あん。
しっかり中身が詰まっているのに、口当たりも軽くてあっという間に完食!
マロンデニッシュは栗のあんがぎっしりずっしり、栗が一つ乗っかって食べ応え抜群。
甘さ控えめなバナナデニッシュも、朝食やおやつにぴったりでした。
1歳の娘も気に入ったようで、ちぎって渡すと嬉しそうにパクパク。
ベビーカーでも十分に徘徊できるスペースで、赤ちゃんでも安心して楽しめるパンの製法がポイント。
お店の方も子どもに優しくて、安心して選ぶことができました。
【2】宇治 ふな栄

創業明治30年の老舗、「鮒栄」さんはお持ち帰り専門の、うなぎを始めとした川魚専門店。
宇治市内に3店舗あり、小倉と大久保にも展開されており、すべてお持ち帰り専門です。
ちょうどいいタイミングで備長炭で焼かれた、香ばしい香りのうなぎに遭遇。
左のショーケースには、鯉の刺身、うなぎの肝焼きがあったのですが、訪問は週末の正午過ぎ。
うなぎの肝焼きをお土産に買って帰りたかったのに売り切れ(涙)
午前中に売り切れることが多いそうなので、次回リベンジしよう!



今回購入したのは、ふわふわの「う巻き」です。
カットしてくれたおかげで、食べ歩きしやすく断面もきれいで嬉しい。
やさしい出汁が効いた玉子焼きと、香ばしいうなぎの相性が抜群で絶品でした。
高級感があるのに、価格はとても良心的。
観光地にありながらも、地元価格で提供してくれているような気遣いを感じました。
ちなみにこちらの店舗では2025年4月現在、うなぎ丼の提供を停止、再開は未定だそうです。
でもご安心ください。
小倉と大久保の店舗では提供されています。
ふな栄 うなぎ丼(2025年4月現在)
- 3切れ 1,650円
- 4切れ 1,950円
【3】お肉のはりよし

「はりよし」さんは、昔ながらの精肉店。
店内には近江牛や、今晩のおかずにピッタリの総菜が並んでいて、思わず足が止まります。


購入したのは…
- 抹茶コロッケ(名物)
- つぶコーン入りコロッケ
- 牛串(大きな牛肉の下に玉ねぎ)




注文後その場で揚げてくれ、3分ほど待ちます。
壁にずら~っと並んだ取材写真や芸能人のサインを眺めているうちに3分。
先の休憩スポットで揚げたてをいただきます。
(今回袋にひとまとめですが、言えば食べ歩き用の紙に包んでくれます。)
名物の抹茶コロッケは、ミンチと北海道産の男爵に、宇治抹茶と淡路の玉ねぎが混ぜ合わされています。
想像以上にホクホクで玉ねぎの甘みが強く、抹茶の風味はほのかに感じる程度です。
そして厚みがあり、普通のコロッケより少し大きめ。
娘にもあげたいくらい美味しかったけど、抹茶はまだ早いかなと1人でペロリ(笑)
その代わりにつぶコーン入りコロッケを娘に。
意外に買ってよかったと印象的だったのが牛串。
こちらも普通の牛串とは違ってお肉も少し大きめサイズ。
やわらかくてジューシーな牛肉に、下の玉ねぎがとろ〜り甘くて幸せでした。
店先のベンチに座って食べる雰囲気も、親子のおでかけにぴったりです。
【4】とのや

お惣菜の種類が豊富な「とのや」さんは、宇治川さくらまつりのお花見でもお世話になった、すっかりお気に入りのお店。
どれも手づくりのあたたかさがあって、冷めてもおいしい!
それにありがたい価格設定は、地元客もたいへん大切にされているんだろと想像できます。
写真はほんの一部。
かなりの種類の多さに毎回悩んでしまいます。




今回の購入品…
- きのこの釜飯
- イワシのフライ
- 鱈のフライ
- 鱈のチーズ焼き
- 大学芋(親子で大好物)

きのこ釜飯はすでに食べてしまいましたが、具だくさんで、優しい味付け。
半パック150円でも販売されていました。
フライは薄衣でカラッと脂っぽくなく、鱧の天ぷらはよくあるけど、鱧のフライは珍しい!
白身がふっくら鱈のフライは娘用に購入しました。
購入したお惣菜すべてが美味しくて、すっかり「とのやさんファン」に。
中でもおやつとして親子で大好きなのは、こちらの大学芋。
コーティングが飴ではなく、粉雪みたいな砂糖に纏われてホックリ柔らかい食感。
大きなボウルをふるって砂糖をまぶしている姿は、あまりの美味しそうな光景に目を奪われました(笑)
皆さん笑顔が素敵で、いつも気持ちよくお買い物をさせてもらってます。
【5】伊藤久右衛門

宇治といえばここ、というくらい有名な抹茶スイーツの名店。
店構えはしっとり落ち着いていて、観光客からも地元民からも愛されています。
こちらはJR宇治駅前店で、近隣には平等院店があります。
本店へは、京阪宇治駅から宇治橋とは反対方向へ進むと左手にあり、徒歩約8分の場所です。




食べ歩きグルメ旅の〆に抹茶パフェアイスバーをイートインスペースで。
お茶の試飲が出来たり、抹茶のスイーツやお土産がずらりと並んでいて、見てる時間さえ楽しい。
茶房(カフェ)も店内にありますが、赤ちゃん連れだとむずかしい日もあるので、イートインスペースでサクッと抹茶スイーツを楽しむことが出来るのはとても助かります。
座って食べられる休憩スポット
食べ歩きもいいけど、子どもと座って食べられたらなあ…
\座れるスポットあります!/
子連れだと慌ただしい場面が多いこともしばしば。
食べる時ぐらいゆっくりしたいですよね。
私が見つけた、より一層グルメを楽しめる休憩スポットを紹介します。
【1】妙楽広場


ふな栄さんのちょうど真向いに妙楽公園はあります。
写真左側の楕円ベンチ、向かい側にも2台
その奥へ進むと、階段の上にもベンチがあります。
【2】商店街内に設置されたベンチ

先ほどの妙楽公園からJR宇治駅方面へ進むと、左側には「ほっこりいす」と名付けられた木製のベンチ。

さらに進むと右側に「宇治橋通り つむぎ」さんの店前にも3台見つけました。
シャッターは閉まっていますが、後日確認すると椅子はそのまま置いてありましたので、自由に使っても大丈夫なようです。
1歳3ヶ月の娘も一緒に楽しめた理由
「食べ歩き」と聞くと、子連れにはハードルが高いイメージがあるかもしれません。
でも宇治橋通り商店街は、ベビーカーでも通れる広さと、休憩スポットの多さ、子連れ対応の店が揃っていて安心でした。
お店の人が笑顔で対応してくれる空気や、ちょっとした親切がとても温かく、
「また来よう」と思える場所でした。
まとめ|また歩きたくなる、ゆるっと商店街さんぽ
この日、娘と私がしたのは「歩いて、買って、食べた」だけ。
でも、それだけなのに、心もお腹も娘との過ごし方も、しっかり満たされた1日でした。
食べ歩きって、完璧なプランがなくてもいい。
お散歩しながら、お気に入りのお店を少しずつ見つけていく楽しみこそが、家族の思い出になっていく。
ただ買い物するだけじゃなく、にこやかにお客さんとの会話がある暖かな風景が、宇治橋通り商店街にはありました。
宇治橋通り商店街は、新しいお店も多いけどどこか懐かしさの残る、そんな魅力のある場所でした。


